昨年の年末、病棟恒例の大掃除。その分担で分娩室掃除の係となりました。
とりあえず掃除はするけれど、何となくスッキリしない。キレイになった気がしない。原因は分娩室の内装が古い白いタイルと医療器材が丸見えのグレーのスチール棚にかこまれて、清潔感や暖かみを感じさせないせいである。
産婦さんにとって分娩室とはいわば大事な瞬間を迎える舞台なようなものである。
デリケートな時をリラックスして気落ちよく過ごす環境にしたい、なんとかこの分娩室をそういう環境に変えることは出来ないのか、と長年のスタッフの願いでした。
母親学級の病棟見学でも胸を張って「ここが当院の分娩室です!」と紹介したいと何時も思っていました。しかし改装の話は持ち上がってはまた消えて・・・。の繰り返しでした。
でも今度こそは諦めずに計画たてるぞ~!と毎日スタッフや主任に熱く声を掛け、「どういうイメージがいいか?」
「どんな風にしたら変わるか?」と聴いていき、全部変えると思うと挫折しやすいから、まずは暗いイメージで使い勝手の悪い分娩室3番の棚側一面を変えよう!という事になりました。
「出産の恐怖心や緊張を和らげる自然な木目調の棚にしたい」
「観用植物やアロマポットを置ける飾り棚を作り、その分吸引機等を見えないように収納できるようにしよう」
などいろいろなこだわりを絵に描いて、副理事長や家具屋さんに相談して作ってもらいました。オーダーメードにより、とうとう完成しました!
ピンクの分娩台とマッチしてとても柔らかな木目調の棚です。それが変わっただけでイメージがガラリと変わりました。今までは分娩室1番をメインに使っていましたが分娩室3番を使うことが増えたようです。働く私たちも気持がいいです。とても素敵な分娩室ですよ。是非見に来てください。
この調子で分娩室の全ての部分がキレイに生まれ変われる目がやってくるといいなと思います。
3階病棟 A・K