足のむくみの予防のしかた

骨盤ケア教室を担当している佐々木です。

妊娠すると、足や手の指がむくむ方が多いので、
予防改善する方法についてお伝えします(^^♪

妊娠していなくても立ちっぱなしだったり、長く座った姿勢を続けたりすると、足がむくんできますね。
私も仕事が終わると、足がパンパンです・・。😢

リンパ液の流れをご説明します。

リンパ液の管には、血管のような逆流を防止する弁がありません。
歩くときの筋肉の動きでリンパ液が流れます。

両足からのリンパ液は、そけい部を通り、おへその下あたりで合流し、左の鎖骨下の静脈に流れます。
右の鎖骨下に入るのは、右手と右胸周辺のものだけです。
普段の動作・姿勢・下着洋服・胎児の圧迫などによって、これらの流れが悪くなると、むくみが出現します。

妊婦さんは、骨盤などを支えている筋肉や靭帯がゆるみやすくなっています。
骨盤が広がり、内臓や胎児が骨盤の中に下がってくることにより、
そけい部やお腹のあたりでリンパの流れがブロックされ、
歩いてもリンパ液がもどりにくくなってきます。

そこで、むくみの予防や改善のために試してみてほしいことをお伝えします

リンパ液になる水分が、心臓から出て心臓にもどるまでに、半日から1日かかります。

ですから、1日のうちに横になる機会を増やします
その時、骨盤高位にします。
上向きに寝て、おしりの下に5cmくらいの高さのクッションやバスタオルをいれます。

それから、足首を動かします
お腹がはっていなければ、足を上に上げて振っても良いです。
片方のひざを曲げ、そのひざで反対の足のふくらはぎを、下から上に向かってマッサージするのも良いです。

それから、お腹を動かしながらの深呼吸(腹式呼吸)と肋骨を引き上げての深呼吸(胸式呼吸)をして、
お腹のリンパ液を流します。

そして、肩まわしを30回くらいしてから、しばらく横になって休みます(横向きでもいいです)。

横向きになって休む時は、肩や腕が圧迫されないくらいの高さの枕をお使いください。
肩や腕が圧迫されると、休んだあとに手がむくむことがあります。

それから、リンパ液が鎖骨の下にもどっていくので、
普段からパソコンやスマホを使うために前傾姿勢で座って過ごしている時間が長いと、
手も足もむくんできますので、姿勢が大切です。

もちろん、食べるものにも気をつける必要があります。
塩分(Na)は水分を体にため込みます。
塩分少な目の食事にしたり、スナック菓子などを控えることも大切です。
生野菜や果物には、カリウム(K)が含まれます。
適度なkは、Naを排泄します。
ドレッシングを使わないで食べられる果糖の少ないトマトがおすすめです。

仕事で立っていることや座っていることの長い方には、
内臓や胎児が骨盤の中に下がらないようにするために、
トコちゃんベルトなどで骨盤を支えることをおすすめします。

産後も骨盤がゆるんでいますので、同じように足がむくむことがあります。
帝王切開後の方でも同じです。

帝王切開後に方には、傷の痛みが改善するまで、術後腹帯で骨盤を支えたり、
らくらくトコちゃんアンダーベルトRENEW厚手腹巻で骨盤を支える方法があります。

それから、妊娠すると手の指がむくんできて、指輪がはずれなくなることがあります。
帝王切開の場合、はずれない指輪は専用器械で切断いたします。
妊娠が分かり次第、指輪をはずして過ごされることをおすすめします。


さらに、身体の循環を良くするために、身体を冷やさない工夫も大切ですね。

むくみを予防して、快適なマタニテイライフをお過ごしください

リンパの流れの詳細ついては、『リンパとリンパ液の働き 九合電気HP』をご覧ください。